こんにちは、イギリス留学中でセキュリティーエンジニアを目指しているカズです。
私は4年前に中学卒業後、イギリスに高校留学生として来ました。
ローカルのイギリス人が通う普通の学校だったので、その高校卒業と同時に、
イギリス人同様の大学進学プロセスを踏むことができました。なので今回はその経験をシェアしたいと思います。
今回紹介する進学方法の説明は、昨年自分が実際に経験し、無事にイギリスの大学に合格をもらった経験から書いております。
イギリスの高校や中学を出ていないと不利なこともある
ここでも紹介した通りイギリスの中学卒業生や高校卒業生はすでにGCSEという試験を持っており、
これは大学入学時にも見られるのです。なのでこの試験を受けていなくて受験をするとかなり不利です。
College(高校)からUniversity(大学)への進学
- 学校にいる間の態度
- 学校での活動記録
- 学校にいる間に受けた試験を全ての試験結果
上の全てが、大学への進学の際、願書提出の際に重要視されます。
なので最後の一回の試験でいい点を取れても、
大学側からオファーは来ません。この点は日本のシステムとは違いますね。
逆に、最後の試験の結果満足でなくても、これまでの活動や態度が評価されると、オファーが来る可能性があります。
イギリスの高校からの大学進学への大まかな流れ
卒業最後の一年間スタート前
4月:一週間に一回だけあるチュートリアルという時間で大まかな説明を聞かされます。
5月:UCAS(後に説明)というサービスに登録すると同時に、どの大学に行きたいかをリサーチし始めます
6月:リサーチをしつずけます。
7月:夏休み中に自己推薦文を書ける人は書くようにと勧められます。
8月:夏休みが故、特に進展なし。
卒業最後の一年間スタート
9月: リサーチ、希望を五校まで絞り込むように言われるます。
自己推薦文を書き始めるようにも言われます。大学は願書受付を開始。
10月: 9月と基本的には同じす。オックスフォードやケンブリッジの願書は中旬ごろに受付を締め切ります。
11月:大体志望校が絞れて来ているので、気になった大学のオープンキャンパスへ行来ます。行けるだけ言っといた方が吉
12月:そろそろ自己推薦文が完成してこないとまずいです。
1月:9日あたりに全大学の願書が締め切られます。
2月:ただオファー待つのみ。
3月:大学がオファーを出すか決断をしなければならない期限
4月:特になし or 試験勉強
5月:試験勉強
6月:試験勉強 and 試験
7月:試験勉強 and 試験
8月:試験の結果待ちです。 GCSEは下旬まで待地ます。A-Levelsは中旬ごろまで。
試験結果で、大学に入学できるか確認。ダメだった場合はクリアリングへ進む
9月:入学 晴れて大学生
早ければクリスマス前にはもう大学が決まっている人がいる
4月から6月
最後の一年が始まるちょっと前から大学の話は出て来ます。
ですがこの時点では、どの大学に行きたいか、その大学入学最低条件は何かを調べ流だけです。
大学を選んでいく時の着目点
- 自分のやりコースがあるかどうか
- そのコースに入るための条件を自分がすでに突破しているか、突破する予定かどうか
- そのコースを出た人たちのその後の就職率
- 大学の単位はテストで取るのか、毎回の課題で取れるのか
- 家から通えるか、寮生活を強いられるかどうか
- 大学の規模
- 費用(国外からの学生は倍近くの授業料を取る大学と、イギリス人と変わらない金額を取る大学があります)
ちなみにイギリス人は一年あたり£9250請求されます。国外からきている場合、一年間£18000を超えてくるところもあります。
7月から11月
Personal Statementという、自己推薦文を大学に提出しなければなりません。
どのくらい書くのかというと、A4サイズ片面一枚または4000語以内というルールがあります。
学校にもよりますが、完成するまでに、下書き7回位調整してから提出しなければならないのでこれも早めに書き始めた方がいいです。
先生も何人もの推薦文を見なければならないので、早い時期、まだみんなが書き始めてない時期はすぐにレスポンスがきます。
加えて、推薦文が書き終わったら願書を出せます。
有名な大学などは定員がすぐ埋まりはじめ、そのため選考が厳しくなりがちです。
なので早めの願書提出は競争がまだ激しくない時の選考なので、オファーをもらいやすくなります。(先生が言っていた)
五つのコースまで願書を出せます。これは同じ大学から被らせることもできますし、全て違う大学のコースにすることもできます。逆に全てを埋めなくても出せます。
12月から1月
1月の上旬には願書締め切りですので、ほとんどの学生が願書を提出し始めます。
そのため大学からのレスポンスに時間を要することがあります。
また、大学からのオファーを受けとり始めまる学生が増えるので、大学が決まっている人も出てきます。
その後
大学からの入学許可条件をほとんどの人が受け取っているので、皆試験勉強に集中しています。
そして試験が始まる6月7月のと同時に、プレッシャーから解き放たれた人達も出てきます。
大学リサーチから願書提出まで
上で説明してきたプロセスは全てのUCASというサイトを使って行います。
びっくりですよね。ボタン一個で願書を出せるなんて。
こちらがそのUCASのサイトです。
このUCASというサービスはイギリス中の学生たちが使います。なので利用方法は学校でも絶対に教わります。
使い方は簡単で、Search for undergraduate courses by keywordと書いてあるところから、
興味のある分野のキーワードを入力するのです。自分の場合はComputer Securityと入力しました。
そうすると関するコースを扱っている大学の名前とコース名がずらっと出てきます。
気になった大学を一校一校確認していき、詳細を確認していきましょう。
そのコースの最低受験条件が絶対に出ていますので、その中から自分が現在やっている資格や、
取得済みの成績と比べて願書を提出できるかどうかを判断しましょう。
もちろん大学からの返答もこのUCASを通して送られてきます。
大学からの返答
返答の3種類
- Unconditional
- Conditional
- Unsuccessful
一つ目はUnconditional offer という、「条件なしであなたを受け入れますよ」というものです。これをもらう学生はあまりいないでしょう。
二つ目はConditional offerという、条件付きのオファーです。
この条件というのが、「今度のテストでどの成績以上を取ることができれば入学を保証しますよ」というものです。
一つ目よりも、二つ目のオファーを学生に出す大学が多いです。
もしこの条件を惜しくも超えられなかった学生は、応相談となります。大学によってはこれまでの記録とコースに対する意欲を考慮して特別に入学を許可してくれる場合があります。
三つ目は Unsuccessfulです。これは残念ながら席をオファーできない場合に送られてきます。
もしも全ての候補がこの返答の場合は、クリアリングというステップに移ります。
このステップはまだ席に空きがあるコースに出願することです。
一番時間のかかる自己推薦文
このプロセスで、一番時間のかかるのが、自己推薦文の作成です。
1時間や、1日で書き上げると言うことはほとんどの人には難しいと思います。
一番効率の良い書き方としては、まず自分で一通り書いてみて、それから先生や家族に呼んでもらうことです。
これによって様々なフィードバックを受けることができます。このフィードバックを元に少しずつ書き直していくと、素晴らしいものが出来上がるでしょう。
絶対にスペルミスや文法ミスが無いように、何度も確認してみましょう!
あと、コピペ探知ソフトが使われているため、ネットで検索して引用することはしないようにしてください。
全てオリジナルで書きましょう!
さいごに
以上、イギリス大学進学 UCASを使って合格するまでの道筋でした。
思ったよりも長くなってしまいましたね。笑
覚えている限り、大学のオファーを受けるまでのプロセスを紹介してきました。
一年前に自分が通った道ですが、本当に日本語での体験談や情報が少なくて、ネットで探すにも見つけられなかった情報です。
これが誰かの役に立てばと思います。
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