イギリスで電車のチケットを買うときに思うのは、値段の高さ。そしてチケットのタイプの多さです。
「やっぱり一番安いチケットが良い!」と張り切ってチケットを購入。いざ駅に行くとチケットのタイプが原因で電車に乗れない!
なんて状況に遭遇しないためにチケットの種類について理解を深めておきましょう。これで問題なく一番あなたに合ったイギリスの電車のチケットが買えるはずです!
お急ぎの方は一番下の「Open Returnのカテゴリー (復路が決められていない往復チケット)」まで飛んでくだいさい。こちらで実際のチケットの名前を例に制限などを解説をしています。
では!
目次
チケットの名前の仕組み
こちらではチケットの名前に隠されている仕組みを紹介します。チケットのタイプを理解するために必要です。
基本的なチケットの名前の仕組みは以下の通りです
「時間の制限に関するカテゴリー」+「片道か往復」
このように意外とシンプルになっています。重要なのは「時間の制限に関するカテゴリー」のカテゴリー別の制限を知る事です。
時間の制限に関するカテゴリーの例
- Advance(アドバンス 事前予約)
- Off PeakとSuper Off Peak (乗る電車の時間帯の制限)
- Anytime(制限なし)
次のセクションではカテゴリー別の制限と特徴をまとめます。
Advanceチケットとは
Advance(アドバンス)チケットとは事前予約チケットで、最も安いチケットのタイプです。
特徴
特徴はまとめると以下の通りです。
- 最長で12週間前から予約が可能
- 座席の予約ができる!
- Railcardと合わせればさらに安くなる
最長で12週間前から予約が可能
基本的に遠い日付になるほど値段が安くなる傾向があります(ある程度のリミットあり)。なので電車に乗る当日に買う場合より大幅にチケットが安く買えます!
前日の18時まで購入可能なので、ある程度予定を立てれば毎回少し安くチケットが買えます。
座席の予約ができる!
チケットの購入時に、ほとんどの場合座席のリクストができます。指定席となりますが、自分で座席を指定することはできません。座席のタイプ、トイレの近さ、窓側通路側、テーブルの有無やスーツケース収納スペースの近いところなどのリクエストができます。
Railcardと合わせればさらに安くなる
イギリス全土での電車賃が30%オフになる「Railcard」を使ってチケットが買えます!
なので。。。割引電車チケット+Railcardの割り引きが合わせて使えます!
Advanceチケットの注意点
- 返金不可
- 片道チケットとして発売されている
- 売れ切れやすい
- 制限が多い
返金不可
チケットの購入後の返金ができません。この点は飛行機のチケットと似ているかもしれません。
ですがTrainlineと言うアプリで購入する際、プラス£1.25ほどで保険に入る事ができます。これを使うと手数料はかかりますがチケットが要らなくなった場合返金はされます。
片道チケットとして発売されている
Advanceチケットは片道で販売されており、往復チケットの販売はされていません。
ですがこの片道チケットを二枚分購入することにより往復分として使う事ができます。
売り切れやすい
チケットが比較的安いので競争もあります。人気なルートでは安い値段のチケットはすぐに売り切れてしまうでしょう。
制限が多い
他のカテゴリーのチケットよりも制限がついています。
具体的に言うと、決められた日の、決められた時間の、決められた電車でしか使えません。
幸い、予定が変更になったなどの理由でチケットの日付や時間を買える場合は£10で変更可能です。加えて電車の遅れなどでやむえない場合は他の電車でも使えます。
Off Peak / Super Off Peakとは
Off Peak/Super Off Peakは、一定の時間帯でのみ使用可能なチケットです。
特徴
このOff Peak / Super Off Peakチケットの特徴をまとめます。
- チケットの安さ
- Open Returnで買える
- 返金可能
- Rail Cardと合わせればさらに安くなる
チケットの安さ
もし時間に余裕がある場合は、Off Peakと言う指定されているピーク時間外の電車に乗りましょう。
チケットの値段がピーク時より安くなり、さらに車内が混んで無いのでゆったりと移動できますよ!
Open Returnで買える
Open Returnカテゴリーで買えるので日にちのフレキシブルさがあります。復路は往路の指定日から1ヶ月以内であればいつでも良いので予定が動く可能性のある方にはおすすめです。
返金可能
もしチケットが要らなくなった場合は£10の手数料でチケットの料金が返金可能。予定が変わりやすい場合には心強いですね。
Railcardと合わせればさらに安くなる
イギリス全土での電車賃が30%オフになるRailcardを使ってチケットが買えます!
なので。。。割引電車チケット+Railcardの割り引きが合わせて使えます!
注意するべき点
このOff Peak/Super Off Peakチケットの注意点は一つ!
電車に乗る時間に注意
チケットがやすい理由が、乗る時間帯の制限です。このチケットを使用する場合はOff Peak or Super Off Peakの時間帯の電車に乗らなければなりません。
もし間違った電車に乗ってしまった場合は罰金を科される場合があります。ピーク時の確認
Anytimeとは
Anytimeは時間帯の制限がない、最もフレキシブルなチケットです。
特徴
このAnytimeチケットの特徴をまとめます。
- フレキシブルさ最大
- 指定された日の翌日早朝まで利用可能
- 往復券の往路は指定された日付の5日後まで有効
- 往復券の復路は往路の指定日から1ヶ月間有効
フレキシブルさ最大
このカテゴリーのチケットは時間帯のフレキシブルさではトップです。もし予定が決まっていないけどチケットは買わなければならない場合はこのチケットがおすすめです。
指定された日の翌日早朝まで利用可能
片道券と往復券共に、なんと指定された日の翌早朝4:29まで有効です。空港連絡線や、朝帰りの場合に役に立ちます。
Anytime Day SingleとAnytime Day Returnのチケットのタイプを含みます
往復券の往路は指定された日付の5日後まで有効
このカテゴリーのチケットを往復券として購入した場合ですが、
往路はチケットに書かれた指定日から5日以内なら、どの時間帯のどの電車でも利用可能です。
往復券の復路は往路の指定日から1ヶ月間有効
このカテゴリーのチケットを往復券として購入した場合ですが、
復路は、往路の指定日から1ヶ月以内ならどの時間帯のどの電車でも利用可能です。
返金可能
もしチケットが要らなくなった場合は£10の手数料でチケットの料金が返金されます。予定が変わりやすい場合には心強いですね。
Railcardと合わせればさらに安くなる
イギリス全土での電車賃が30%オフになるRailcardを使ってチケットが買えます!
なので。。。割引電車チケット+Railcardの割り引きが合わせて使えます!
注意するべき点
このAnytimeカテゴリーチケットの注意点は一つ!
値段が一番高いカテゴリー
かなりフレキシブルさが高いのでその分値段が高いです。。。
なのである程度予定が立てられる方にはおすすめしません。逆にビジネスなどで予定がハッキリしていない場合はおすすめです。
Open Returnのカテゴリー (復路が決められていない往復チケット)
Open Returnとはチケットのカテゴリーの一つです。最大の特徴は復路の電車の日付と時間が決められていないことです。
帰りの電車が決められていないためチケットのタイプによってはかなりのフレキシブルさがあります。
普通のReturn カテゴリーとの大きな違いは、帰りの電車の座席指定ができないことです。ですが予約されていない空席に座ることができます。座席はあまり気にしない方、帰りの時間がまだ分からないけどチケットは買ってしまいたい方におすすめでうす。
上で紹介された「時間の制限に関するカテゴリー」と組み合わせてチケットの例を紹介していきます。
Anytime Return とは
早速いきましょう。Anytime Returnはかなりフレキシブルなチケットで、時間帯関係なく使えます。それ故値段が一番高いことがほとんどです。
チケットの効力
- 往復チケット
- 往路は購入日を含めて5日間有効
- 復路はチケットに記載されている日付から1ヶ月以内有効
- 往路復路共にどの時間帯の電車でも利用可能
例えば
もしAnytime Returnチケットに書かれている日付が1月1日だとすると1月5日までに往路を使用しなければなりません。
そして復路はチケットに記載されている日から1ヶ月以内に使わなければなりません。1月1日に購入した場合2月1日中に使わなければなりません。
Anytime Day Return とは
Anytime Day Returnは、当日内であれあば使う電車に制限のない往復チケットです。そのため、一番フレキシブルなチケットです。
チケットの効力
- 往復チケット
- チケットに記載されている日のみ有効
- チケットに記載されている日のどの時間帯でも使用可能
例えば
Anytime Day Returnのチケットに記載されている日付が1月1日の場合、終日有効。往路復路共にどの時間帯の電車でも使用可能です。
Off Peak Returnとは
Off Peak ReturnはAnytime Returnと似ているチケットですが、いくつか制約が付きます。制限がついている代わりに値段が比較的安いです。
チケットの効力
- 往復チケット
- 往路はチケットに記載されている日のみ有効
- 復路はチケットに記載されている日から1ヶ月以内なら使用可能
- 往路復路ともにOff Peakの時間帯の電車のみ使用可能
例えば
Off Peak Day Returnのチケットに記載されている日付が1月1日の場合、往路は当日のみ、Off Peakの時間帯のどの電車でも使用可能です。逆を言うと、往路として1月1日以外では使えません。
復路は往路に設定されている日から1ヶ月以内に、Off Peakの時間帯でも使用可能です。
詳しいOff Peakの時間帯については後ほど説明します。
Off Peak Day Return とは
こちらはAnytime Day Returnと似ているチケットですが、いくつか制約が付きます。制限がついている代わりに値段が比較的安いです。
チケットの効力
- 往復チケット
- チケットに記載されている指定日のみ有効
- 往路復路共に指定日のOff Peakの時間帯で使用可能
例えば
Off Peak Day Returnのチケットに記載されている日付が1月1日の場合、終日有効。往路復路共にOff Peakの時間帯の電車で使用可能です。
詳しいOff Peakの時間帯については後ほど説明します。
イギリスの電車のOff Peakっていつ?
大体の場合ですがOff Peakと呼ばれている時間帯は朝の時間帯、夕方から夜の早い時間以外の時間帯です。このハッキリとした時間帯は鉄道会社によって変わるため、自分が使う鉄道会社での確認が必要です。
私が使う鉄道会社からは9時から10時、16:30から18:30以外と言われました。
これに加えて、週末や祭日は全てOff Peakとされている事が多いです。
Super Off Peak Return とは
続いてはSuper Off Peak Returnチケット。こちらはOff Peak Day Returnよりさらに制限のついたチケットです。ですが復路が往路と同じ日でなくても良いのが長所です。
制限がさらにきついため、値段がOff Peakよりも安いです。
チケットの効力
- 往復チケット
- 往路はチケットに記載されている指定日のみ有効
- 復路は往路の指定日から1ヶ月以内有効
- 往路復路共に指定日のSuper Off Peakの時間帯で使用可能
例えば
Super Off Peak Returnのチケットに記載されている日付が1月1日の場合、往路は終日有効。復路はチケットに記載されされている往路日から1ヶ月以内で有効(この場合2月1日まで)。往路復路共にSuper Off Peakの時間帯の電車で使用可能です。
詳しいSuper Off Peakの時間帯については後ほど説明します。
イギリスの電車のSuper Off Peakはいつ?
こちらもOff Peakの時間帯と同じように、鉄道会社によって変わります。1週間で最も人が少ない時間帯になります。具体的に、10時から15時の間と、19時以降になる事が多いです。
これに加えて土日祝日もSuper Off Peakになる事があるようです。
まとめ
今回は様々なイギリスの電車のチケットについてまとめてきました。
一番重要なのがチケット名の仕組。「時間の制限に関するカテゴリー」+「片道か往復」である事を理解している事です。
これえ理解していればあとはカテゴリーを当てはめるだけです。これでどのような制限があるかを瞬時に理解できます。
以上、「【保存版】 イギリスの電車チケットの種類をカテゴリー別にまとめました」でした!
イギリスの電車チケットを安く買う方法を紹介しているので参考なさってください!
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